無形文化財 天真正伝香取神道流 天真正伝香神道流とは香取神道流は武術、軍学兵法と心法から成る総合武術である。太刀術を始め、居合、棒術、薙刀術、両刀術、小太刀術、槍術、柔術、手裏剣術などの武術 の他、軍配法、築城法、陣営、烽火、忍術、陰陽五行論による天文地文風水等の軍学兵法、奥に兵法から平法に至るまでの修行法が伝承されている。 入門当流は現代でも入門希望者に血判をもって敬白神文を誓っていただいた上で入門を許す方針をとっている。この伝統は何代も残されているもので、入門者は謹んで正しい姿勢で当流の修行に励むことを誓うものである。 敬白神文の際に次の規則を守ることを香取大神に誓う: 敬白神文之証 これをもって入門希望者は門人となり、当流、宗家および師範に対する正しい接し方をはじめて教わり、正しく学習できる姿勢作りと言える。 伝授過程香取神道流の稽古は先生の指導下で後輩(切り込み)と先輩(受け太刀)が組んで、形を稽古することが主体となっている。 稽古とは「古を稽む」即ち古から伝わる極意を具現化した形を打つことで術儀・姿勢などを体得することをいう。 入門者が始めに修行する表の稽古は表之太刀(四ヶ条)、表居合術(六ヶ条)、 立居合術(五ヶ条)、表之棒術(六ヶ条)、表之薙刀(四ヶ条)となっている。 門人が修行を重ね、成長に沿って広範囲に亘る伝授が許され、また古式に則って門人の成長に従い、目録・免許・極意皆伝が伝授される。 |